火祭アートフェスティバルとは
─火を中核とした循環─
兵庫県加西市は播磨風土記から続く1300年の歴史があり、播州歌舞伎に代表される文化が根付いている地です。
加西市の山には緑豊かな沢山の木々が生い茂り、人の手によって調和されながら作られた里山は、現在全国的に見られる過疎化や少子高齢化問題の波を同様に受け、自然と人間の調和が崩れつつあります。
木々の計画的な管理、伐採、焼却、還土といった、火を中核とした循環なしには、山そのものが失われてしまいます。
しかしそこには環境保全やCO2問題など、様々な社会的な課題がたち現れてきます。
政治や経済だけでは解決できない問題に"アートの力"によって新たな可能性を発見する。
まさに地域に"火を灯す"アーティストが全国から集結し、地域そのものをアートすることにより、異分野との交流を生み、分野を超域した革新と変革が起こせるのではないでしょうか。
これらを標榜とし、加西(かさい)にて火祭(かさい)による芸術祭、「火祭アートフェスティバル」を開催いたします。
第一回のテーマは「Re/START」。新型コロナの蔓延によりアーティストもその制作活動に大きな変化を強いられました。
里山をめぐるコミュニティもまた、その形を新たなものへと変容させられていきました。
そして現在、その状況を内包し共生する社会へと進み始めました。
第一回の芸術祭では、この大きな社会的転換を経験し新たな出発を行うアーティスト、またこの新たな世界から表現活動を始めたアーティストを選出し、コロナ共生時代の地域と表現活動についての可能性を考察していきます。
火祭アートフェスティバル実行委員会
主 催 火祭アートフェスティバル実行委員会
後 援 加西市教育委員会 加西市 多可町教育委員会
協 力 NPO法人 原始人の会 有明山満願寺金剛院 栄光社